平成27年度に長期修繕計画に予定されている大規模修繕工事に対し平成26年6月に大規模修繕工事準備委員会が設立されTRCを交え毎月2回~3回の頻度で8ヶ月程工事の可否、調査・設計・見積、業者の選定方法等の検討に入りました。当時の状況は工事費のUP、労務・材料不足等の問題で工事の可否を決めるのに大変論議を呼びましたがこの先6年位は消費税UPも含め今以上に状況悪化が広がるのではないかとの結論に達し予定通り実施する事となりました。TRC担当者には予定金額内で納めるように計画を4回・5回と練り直してもらいようやく決定した次第です。TRCには大変な負担をおかけしましたが気持ちよく対応をしていただき委員全員感謝をしています。お陰で平成27年5月の定期総会に於いて原案通りに承認されました。

平成27年5月の定期総会で工事の実施が承認され同6月に大規模修繕工事推進員会が設立され同9月より工事が開始されました。TRCの工事監理は週三日の契約で行ないました。監理報告はその都度なされ、受入検査、中間及仕上検査、安全、工期等の報告書は分かり易く提出され満足のいくものでした。又特に施主のニーズを良く理解され施工業者に徹底されておりました。会社からのバックアップもしっかりしており満足できるものでした。

3回目の大規模修繕工事をTRCの立派な設計・工事監理と、その指導のもとに行われた正確な施工により、計画どおり無事に完成することができ、たいへん感謝しております。

作業に当たる方々の住民への心のこもった対応にも感心しました。おかげで、この種の工事では往々ある日々の作業についての組合へのクレームは1件もなかっただけでなく、「みんな真面目で、対応が親切だった」という声が何件も寄せられました。これもTRCの真摯で厳格な監理のたまものと思います。建物維持管理の責任者として、この面でも、期日どおり立派に完成させたことと同じくらい誇りに思っています。

前2回の工事に比べ、資材高騰、職人不足等の様々な要因による工事費等の値上がりには驚きましたが、日頃からマンションの立場に立ったTRCの的確なアドバイスにより、しっかりした長期修繕計画(現在「第8次長期修繕計画」進行中)を立て「計画管理」に臨んでいるところから、今回多少の紆余曲折はありましたが、最終的には組合保有資金で賄うことができました。 マンション管理の成功の最大の秘訣といえば、この「資金確保」に尽きると思います。

今回の大規模修繕工事が完成した後、現行長期修繕計画を見直し第9次長期修繕計画を樹立し、次の10年の管理(主として4回目の大規模修繕工事)に万全の態勢で臨みたいと考えています。現在、TRCさんには、耐震等の面でもお世話になっておりますが、今後とも、できるだけ長い建物延命のため、引き続き厚いご協力、アドバイスをお願いいたします。

ISO9001・品質マネジメントシステム お客様インタビュー 神奈川建物リサーチ・センター建物の「劣化修繕」用語集