2期前の理事会で設計コンサル契約されており、引き続き施工監理までお願いしました。
南5号館の大規模修繕工事は12年ごとに実施しており、今回で3回目、35期に施工となりました。数十年前のマンションの標準装備も無いまま経年劣化および高齢化してきています。
特筆すべきは防水など通常の維持保全に加え、資産価値を高め近代的なマンションに生まれ変われるように近代化工事(アップグレード)を同時に行いました。
むしろ苦労したのは初体験の近代化工事の方でして、色んな検討をしてもらいTRCさんにはお世話になりました。
検討したのは生体認証付きオートロック、宅配ボックス、カメラ付きインターフォンへの更新、サッシ交換(ペアガラス、防火ガラス)、開放廊下側には防犯ガラス、玄関ドア交換(耐震蝶番、防音、断熱、二重鍵)、益々増えてきた目玉設備のディスポーザーなどです。
オートロックは30年以上前からの標準装備ですが、これとインターフォン更新、ディスポーザーを除き近代化工事を完了しました。
サッシと玄関ドアの交換は近隣のマンションでは初めてだと思います。これだけの内容だと専門家のコンサルは必須です。お蔭様でほぼ予定通りに実施する事が出来ました。  

大規模修繕とグレードアップ近代化工事を同時に行ったので、理事の負担は本当に大きくて大変でしたが、やり遂げた今は達成感と共に新しい設備に満足しています。
すでに二重サッシ(内窓)を個人で取り付けていた住戸が10戸以上あり、これから考えていた住戸もあったようでして、良い選択だったと思います。二重サッシは三重サッシになりました。また国交省の「住宅ストック循環支援事業」から補助金を得ることが出来たので、修繕範囲を広げる事につながりました。
当建物は78戸と小規模なので、理事だけで近代化工事まで行うのは困難でした。
工期は8ヶ月に及び、工事打ち合わせ及び関連理事会も毎月開催が必要でした。それに加え業者さんや理事同士で頻繁にメール連絡も必須でした。
特に理事長は窓口として毎日のように業者さんから報告や相談を受けるので、仕事をしながらの対応は毎晩持ち帰り残業しているような生活になりました。

大規模修繕工事を経験して、2つの工事を同時期に実施するのは役員の負担が大きすぎるので、時期をずらす事をお勧めします。
高齢化に伴い残念ながら工事に協力的ではなくベランダ等の片付けが遅れたり、または別の注文を付ける方や更には入院等で誰も住んでいない住戸も今後増えてきます。
問題の増加により理事の方々の負担も増してきます。
とにかく現状維持で良いとか、何にでも消極的な組合員が増えてくるのは、高齢化したマンションに共通の悩みのようです。他のマンションの役員様からも同じ悩みを聞きました。
長い目で見ればサッシも消耗品であると考えて、早めに総会承認をとり補助金がもらえる時期と消費税の値上げ前の竣工をお勧めします。 
ISO9001・品質マネジメントシステム お客様インタビュー 大阪建物リサーチ・センター 神奈川建物リサーチ・センター建物の「劣化修繕」用語集