当マンションでは、長期修繕計画第2回見直し時(築10年目)、4社の一級建築士事務所によるコンペを実施、大規模修繕物件の経験豊富な㈱東京建物リサーチ・センター(以降TRCと略記)を総会の決議を経て長期修繕計画作成の依頼先に決定しました。
TRC作成の長期修繕計画(第2回改訂版)では、均等積立方式(修繕積立金倍額)を採用、大規模修繕の周期を築15年目に設定しましたが、現場調査では屋上防水の劣化が見られたため、屋上(ルーフバルコニー含)防水修繕工事のみ2019年(築12年目)に先行施工、修繕仕様書を立案したTRCへコンサルと監理業務を依頼、業界新聞掲載等による施工業者選定にはTRCの評価表等を参考に、価格面・プレゼン内容を吟味して施工会社を選定した結果、予定金額以下、品質維持で無事施工完了できた実績を評価して、築15年目の大規模修繕工事においても調査設計施工会社選定のコンサルと監理業務をTRCへ依頼しました。

今回の大規模修繕工事においてもTRCへコンサルを依頼、TRC作成の同一「改修設計仕様」に基づき業界新聞掲載等による公募方式を採用、公募のあった施工業者中から書類(下請け業者への丸投げ等確認)審査により絞り込みを行い、現場調査に基づく見積書の作成を依頼、見積書低価格順位4社に対してヒアリングを実施しました。
見積結果とヒアリングで確認した工事に対する理解度などを勘案した結果、地元企業としての地の利を生かしたアフターサービス対応を期待し、会社規模としてはやや小ぶりながら健全な財務体質の施工業者を選定しました。
その結果、TRCによる過去の長期修繕計画試算に基づく予想計画費用より約2割程度価格を抑えて発注することが出来大満足です。

今回の大規模修繕工事の施工会社決定後、コンサルを委託したTRCへ監理業務も委託、マンション内のマルチルームを施工会社事務所とし貸出、その一角にTRC監理事務所を設け、常に施工会社との意思疎通と作業工程進捗状況の確認が出来る体制としました。
大規模修繕工事期間は、2021年12月から2022年12月の1年間の長丁場であり、管理組合や修繕委員会のメンバーでは施工状況の確認が出来ないため、TRC監理者による現場での施工状況や進捗管理についての報告を、毎月開催する「修繕委員会(理事長、理事会担当理事同席)」にて、第三者の立場から写真や数値にて毎回ご報告いただき、お陰様でTRCには金額面のみならず、品質面でのサポートをいただき大変感謝しております。
ついては、理事長名にて㈱東京建物リサーチ・センター様宛「感謝状」を贈らせていただきました。
ISO9001・品質マネジメントシステム お客様インタビュー 神奈川建物リサーチ・センター建物の「劣化修繕」用語集