組合内の合意形成については特に修繕委員会と理事会のコミュニケーションを大事にしました。 
修繕委員は2年以上にわたる長期の活動をしていますが、理事会メンバーは1年ごとの輪番制です。 
月2回開催される修繕委員会では理事会メンバーにも出席要請を行っており、理事長はじめ理事の皆さんの出席率も高く、情報の共有が十分とれたと思います。 
コンサルタントの活用ではNHKのクローズアップ現代での問題提起もあり、信頼のおける設計コンサルタントを当時発足したMCA(マンション改修コンサルタント協会)に属する会員会社から選びました。
東京建物リサーチ・センターには期待通り中立的な立場でコンサルしていただきました。  

東京建物リサーチ・センターのコンサルタントとしての技術的評価は、建物調査、改修設計段階では現地調査による詳細な調査レポートならびに施工会社入札のための精度の高い「金額抜き見積書」の作成をしていただきました。
工事監理段階では製作したタイルの寸法不足を監理担当者が指摘し、焼き直しを指示したほか、塗料、シール材の使用量チェックなどきめ細かい品質管理を実施していただきました。 
また、見積書でのオーバースペックによる不要項目の指摘も行って、組合に無駄な出費をさせないコスト削減協力姿勢に感謝しています。  

修繕委員会は発足してから2年余りが経ちましたが、このたび無事竣工式を迎えることができました。 
居住者の協力が何より大きかったと思いますが、委員会の次の3つの重点活動も功を奏しました。 
一つ目は、目標コストを定めてコストコントロールに努め、予算内に工事費を抑えることができました。 
二つ目は、建物調査アンケートなどによる居住者の要望に答えることで、これはある程度実現できました。 
三つめは、改修を現状維持レベルにとどめることなくバリューアップを図ることで、エントランスのオートドア化、各所のスロープ手摺新設などを実施しました。  
ISO9001・品質マネジメントシステム お客様インタビュー 神奈川建物リサーチ・センター建物の「劣化修繕」用語集