前回の大規模修繕工事を実施した実績や今回コンサルタント選定過程で複数社によるプレゼンテーションを実施し、その中での資料説明や内容、費用対効果など総合的に当管理組合として安心してお願いできると判断しました。
特に選定内容で重視した点は、当団地は20棟と棟数が多く、しかも点在する配置状況であり、建設当時複数社で建築された経緯もあり、建物の階数仕様も異なるため、その状況を的確に踏まえた仕様書や工期設定などを重視しました。

約8年前、当時理事長であり営繕委員として計画を進め、大規模修繕委員を募りましたが集まらず、結果として私を含め当時の営繕担当理事がそのまま大規模修繕工事も兼務する形で対応しました。しかし、そのことが結果として理事や住民へ正確に説明することができ理解を得やすかったと思います。また、広報誌として月1回発行する「理事会だより」と随時発行の「営繕ニュース」で検討過程や進捗状況等を住民に都度お知らせしてきました。
同意形成にはかなりの時間と労力を使いました。というのも、そもそも平成24年に総会承認された長期修繕計画書に従い実施項目を選定して始めましたが、工事内容や積算根拠、過去工事との関連など色々な問題が噴出して、当初計画を一旦白紙に戻し、長期修繕計画を作成し直すことから行いました。
今回の大規模修繕工事開始までに6年位をかけて問題を一つ一つクリアしていきました。その間TRCさんも根気強く対応いただき、時にセカンドオピニオンとして、マンション管理士とも追加契約し大規模修繕工事仕様書の妥当性を第三者的にも証明し、合意形成を図り今回の大規模修繕工事等(給水管黒錆化、玄関ドア更新、外壁コンクリート下地補修、防水工事など)当初計画以上の内容を追加徴収金無しで、しかも予算内以下で実施できました。

今回の大規模修繕工事を大きな事故やトラブルも無く無事に終わらせることができたのは、TRC様と施工会社様のご尽力によるものであり、心より感謝申し上げます。大規模修繕工事構想から8年余りにわたり長い期間でありましたが、その間一緒に対応してくれた大規模修繕委員や営繕委員会理事、管理会社の皆様など多くのサポートのお陰です、ありがとうございました。今回工事は完了しましたが、引き続きアフターケアや日常管理等の対応もありますので、宜しくお願いします。正直これでようやく少し肩の荷を下ろせた感じです。
ISO9001・品質マネジメントシステム お客様インタビュー 神奈川建物リサーチ・センター建物の「劣化修繕」用語集