2回目の大規模改修工事になりますが、躯体の状況、屋上等の防水の状況が良好であるため、屋上等防水以外の一般的な修繕・美装工事を中心に実施することとしました。
同時に、共用部のイメージアップによる資産価値を高めるため「外構・1階ロビー廻りの改修、玄関ドアの取替え」を含め計画をスタートしました。
どうにか見積依頼を完了し、結果を楽しみにしていた時期に東日本震災に襲われ、計画の再検討を余儀なくされました。
住民の方々の耐震性能への不安も大きかったのですが、施工状況がよく耐震補強工事の必要もなく、一部修正のうえグレードアップ工事を含め計画を推進できました。
佃、月島、勝どきと再開発が進んでいく中、当マンションも竣工後28年を迎えました。
近年のマンションファザードの高級化に比し、当マンションファサードの貧弱さを感じている住民の方が多かったと思います。
ファサードをグレードアップすることで、マンションの資産価値の維持という目的の前に比較的無理なく合意されたと思います。
工事中、大震災の余震、大雨、大風等自然の猛威に晒されましたが、無事故・無災害で完了したことだけで十分報われたと感じています。
住民の方にはご不便、ご迷惑をおかけしたと思いますが、居ながらの施工の修繕工事の宿命と思います。
住民のクレームにもめげず、頑張っていただいた監理者・施工者の皆様に感謝です。