入居開始は2006年4月でしたので、第1回大規模修繕工事は2021年に実施する予定でした。しかし2016年の11月に西面の外壁タイルが剥落するという事故が起きました。幸い、人身事故にはなりませんでしたが、この為第1回大規模修繕工事を2年程前倒しして、2019年5月に着工しました。
当マンションは多摩センター駅から徒歩5分という至近距離にあり、更に4方を歩道(公道)に囲まれた敷地一杯に建設されているので、第3者に対する事故を絶対に起こさない事が最優先事項でした。
1階~3階は駐車場と店舗、4階~15階は住宅という複合施設であり、工事中も店舗は営業を続けるため、工程の組み方、工事予算の配分にも神経を使いました。居住者、店舗経営者からのご意見を頂き、ご希望に沿って修繕工事を行うことを第一としましたが、反面やはりプロの設計監理と意見が必要との観点から、㈱東京建物リサーチ・センター様を工事監理者に据え、組合員以外のアドバイザーも招致して工事を進めました。

欲を言えば限が有りませんが、施工業者代理人の精力的な工事姿勢と躾が良く、職人達の店舗関係の方々や居住者に対する対応が良かったと感じました。また住民用のエレベーターは2基ありますが、工事に使うのは1基だけに限定した配慮も良かったと思います。
多摩市の条例で外壁の色の変更等を指示されましたが、塗り直したところは以前より落ち着いた感じになりました。外壁の塗装は以前と比較するとかなり厚く塗ってありますが、塗料の乾燥・収縮によりひび割れしないことを祈っています。
また外壁タイルに関しては将来の剥落防止のために樹脂系塗料の塗布も検討しましたが、工事費用があまりにも高くなることもあり、タイル下地の目粗し等を入念に実施することで万全を期しました。細かいことを言えばいくらか不満はありますが、総じて満足しています。

正直なところ大規模修繕工事を終え「やれやれ」です。
4方向を公共の歩行者道路で囲まれ、且つ敷地一杯に建てられた当マンションの外壁タイルの修繕工事において、当初最も心配していたタイル等の剥落事故が起きずに終了することが出来、工事監理をされたTRC様には感謝しております。
ISO9001・品質マネジメントシステム お客様インタビュー 神奈川建物リサーチ・センター建物の「劣化修繕」用語集