2003年、大規模修繕に関し専門委員会を立ち上げ、TRCさんに協力をいただいたのが始まりです。
以降2006年までに大規模修繕工事が行われ、設計監理をお願いしました。
同時期に長期的な修繕のための検討や調査を重ねて、長期修繕計画書を作成していただきました。
その計画書に沿って、今回の更新工事実施の為、現状確認調査、基本設計及び図書作成業務、理事会、専門委員会、住民説明会への出席、そして施工会社選定業務等誠実に適切なアドバイスとコンサルタントを約2年間にわたりしていただきました。
加えて今回の更新工事を、適正に安全に施工していただく為、工事監理をお願いし、今回も計画通り全て完了することが出来たことに感謝しています。
野火止団地が竣工したのは1980年(昭和55年)であり、今回の給・排水管の全戸(402戸)一斉の交換工事が行われるまでに33年の長い年月が経過していた。この間、各戸では様々なリフォーム工事が行われ、各戸の室内状況は竣工時の図面とは様々に変化していました。
このため、工事着工後に想定していない様々な事態が発生しました。解決すべき現場は、各戸ごとに異なっていました。では、工期という限られた時間の中で、どのようにして工期通りの竣工式を迎えることが出来たのでしょうか?
その答えの中にTRC (東京建物リサーチ・センター) が果たされた役割があったと考えています。
TRCの蓄積された技術的な経験と状況判断が、今回の全戸一斉工事を事故なく円滑に竣工に導いた推進力であったと感謝をする次第です。
今回の工事は、外壁などの大規模修繕工事とは異なり、長期に亘る室内工事であったため、日々住民生活への影響が大きい工事でした。このため、工事の日程が正確に実施されているか否か?
炊事、洗濯、騒音その他、住民の日常生活が支障なく円滑に維持できるものか否か?など様々な不安が想定されました。
さらに、団地の中央を小学校児童が多数毎日通る通学路が通っているという環境にあって、工事事故の発生が懸念されました。
こうした懸念された事態も起きることなく経過し、いくつかの苦情に対しても誠実に対応いただいたことで住民からの高い評価を得、事故なく無事に竣工を迎えたことに役員一同感謝と安堵を感じております。誠にありがとうございました。