工事内容の検討、設計、施工業者の選定補助、実際の工事施工中の監理等、一連の業務をお願いして良かったのではと思っています。
今回の大規模修繕工事は2回目でした。その準備段階は平成22年6月のスタートでした。管理組合の公募にて決定した専門委員により開始、まず、お住まいの皆さまへのアンケートを実施し現状把握を致しました。 次に、理事会にてTRC様に建物の診断調査等を行って頂く承認を得て22年末から23年初めにかけて調査診断を行って頂きました。
その結果を頂く直前の平成23年3月に東日本大震災が発生、資機材・人件費等が大幅に高騰するだろうという情報が入り、見通しがつかないとのことで一旦様子をみることになりました。
然しながら、その後、建物の一部に老化現象が見られる様になったことから、2回目の大規模工事の実施計画を再スタートすべきという専門委員からのご意見により、平成25年6月から工事計画づくりの再開を決定、TRC様と工事内容について検討を再開することになり、設計段階へ移行してもらいました。平成26年4月には、TRC様のご協力の下、大規模修繕工事に対する住民の皆さまのご理解を得る住民説明会を行い最終段階へと展開、5月の定期総会で大規模修繕工事実施の承認を得て、TRC様の補助を得て施工業者の選定を行い、9月末には施工業者の決定の為の臨時総会を開催しお住まいの皆さまからの最終承認を得て、11月から工事開始となりました。
平成22年から工事開始の26年11月まで4年半近くかかりました。
工事期間は平成26年11月から27年5月末まで7ヶ月間、非常に長い期間でした。お住まいの皆さまに一時金のご負担を頂くことは絶対に無いよう必要のないものは交換、更新しない、必要な部分の工事はきちんと行うことを前提に工事計画を作成頂き、工事期間中もその基本スタンスをTRC様にもきちんとご理解頂き、工事の監理を行って頂きました。書けば簡単なことですが、管理組合の方針をきちんとご理解頂き、長い工事期間中に監理頂くことは簡単なことではないと思っていましたが、TRC様のプロ集団としての実力にて監理を遂行頂いたことには感謝致しております。
工事現場に常駐された工事監理者の方は、当然のことながら専門知識もお持ちになっており、私ども管理組合(理事会、専門委員会で構成した大規模修繕委員会)側からの各種質問に対応頂けました。又、工事施工会社への施工に関しての指示、要請などもきちんと対応されており問題なく工事監理を遂行していただいたと判断しております。
ただ、管理組合に提出する工事関係の書類等の作成、提出時期等について、もう少しきめ細かく、施工会社に対して指示を出して頂ければ有難かったと思います。— 大規模修繕委員長としての感想 —
工事開始前は、工事監理をお任せするが、どの程度まで関与させてもらって良いのか戸惑っていました。 殆ど素人の集まりである管理組合の代表たちが専門的な工事に対して口を出して良いのかと思っていましたが、工事監理者の方から『なんでもお聞き下さい』というお声を頂き、又、毎日のやり取りから、分からない事は積極的に聞いてみようと考え、お聞きすることにしました。 おかげさまで施工会社の方々とご一緒に、施工方法等の技術的な点や予算と関連する費用的な事項等、フランクに相談することができたと思っています。
今回の大規模修繕工事が、厳しい予算内で、又、契約していた工事期間内で、期待していた出来上がりに近い状況で完了させることができたのは、お住まいの皆さまの様々なご協力、大規模修繕委員として活動頂いた委員の方々のお力と共にTRC様のコーディネイション力のおかげであったと考えております。
お住まいの皆さま方からも 『おかげ様で綺麗になり、ご苦労様でした』 のお声を頂きうれしい限りでした。
これも、TRC様のご尽力の賜物であると思い感謝申し上げます