振り返ればコンサルタントの公募を行ったのは3年前の2011年6月でした。
通常は応募締切り後すぐに見積り依頼するところですが、管理組合の迷走が始まり、ここから大規模修繕委員会を立ち上げ直し、委員会規則を改正し、2012年7月に入ってようやく見積り依頼にこぎつけました。応募していただいた会社様には1年以上お待たせして大変申し訳なかったです。
当マンションとしては、初めて外部から第三者コンサルタントを入れることで、外からの評価を受け、躯体に対する高評価を得たことは良かったです。
費用面では、長期修繕計画書が管理会社も今年度作成する予定になっており、二重になる等、割高になったかも知れません。工事の設計見積り内容については、予算の範囲内において追加工事ができました。
施工業者選定作業では、選考期間中について適切な指導をいただきました。
修繕工事については、施工の足場計画が頭一つ抜けていた会社へお願いしました。
工事中には、震度3~4の地震が何度か来ましたが何事もなく、免震構造を考慮した足場計画は正解だったと思います。工事は悪天候と追加工事もあって遅れ気味で竣工予定日より1日長くかかり、プランター設置と庭園灯復旧については1カ月遅れました。
しかし、おかげで植栽が根付く前に2月上旬の大雪に見舞われる事態を避けることが出来、怪我の功名になりました。
住人対応については、難しかったです。
綺麗になって工事をして良かったという声がある一方、厳しい意見も多く、未だに収まっていません。要望や苦情、意見は匿名の訴えが間接的に届くことが多く、現場に早く正確に伝えることが困難でした。
工事に関する情報が少ないとの意見を受けることもしばしばで、具体的な進捗状況を逐一知りたいとの要望もあり、どこまで各組合員に情報提供をしなくてはいけないのかと頭が痛くなったこともありました。他の管理組合ではどのように乗り切って対応しているのかご教示願いたいと思います。
大規模修繕工事中は、台風、大雨、大雪などの悪天候に阻まれながらも、一通り無事に予定の工事および追加工事を終えることができ、とりあえずほっとしております。
東京建物リサーチ・センターさんには長期にわたってお世話いただき、心より感謝申し上げます。今回の工事は、共用部分はようやく終わりましたが、最後まで見守っていただけますよう、アフターにつきましても、今後とも宜しくお願いいたします。