TRC指名の大きな理由は、10年前にも設計監理を担当して頂いたので当マンションの特性をよく理解して頂いていること。前回工事の際には何の不満もなく工事が進められました。特に前回の工事中に東北を中心とした大規模震災に遭遇し、当マンションも大きな被害を受けましたが、その時、震災の翌日からすぐ震災復旧体制を組んでいただき、無事に契約工期内に竣工を迎えられたことなどまず、TRCにお願いすれば間違いがあるはずないとの絶大な信用をしておりました。
10年前の第一回大規模修繕工事に引き続き今回もTRCに建物調査・診断、設計図書の作成、施工業者の選定、請負金額の決定、住民説明会、その後の工事監理とすべてお願いしました。工事が始まる前の準備段階での 私達への時に応じての適切なアドバイスには何度も助けられました。

調査・診断業務の結果に基づき作成された第一回目の設計書の金額が、修繕項目を積み上げた金額であるためか私たちが用意した想定金額を80%近くオーバーした金額でした。私達、修繕委員会だけで解決できる数字ではありません。そのような状況を素直にTRC担当者に相談しました。
それからのTRC担当者の努力は大変なものがありました。大変な努力をして頂いたと思います。今回工事から外す工事、仕様を変更した工事、単価の見直しをした工事等々、私たちの立場にたってのコストダウン提案をたくさん頂き、結果私たちが考えていた工事金額に収めることが出来ました。コンサルタントとしての力量を十分発揮して頂いたと感謝しております。
また、今回工事が始まってすぐ印西市景観条例に当団地の外装色が抵触する問題が提起されました。 住民への当初のアンケート結果にも何名かの方からこの際、外壁色をガラッと変えるのも良いのではとの意見もあり、TRCに外壁色の変更についての提案をしてもらい 結果、大好評でこれも満足しております。

住民とのコミュニケーションをとる必要を感じ月々の団地新聞に、こまめに工事情報を流し続けました。事前に実施したアンケートの結果は公表し要望事項についてはこまめに対応し続けました。問い合わせ事項、要望事項には毎月の会議でフォローしてきました。工事期間中の8ヵ月は住民の方々には大変なご迷惑をおかけします。細かい配慮をおろそかにするとやがて何でもないことで意見の相違が発生し、問題が大きくなります。
団地内を歩いていると、いろいろ意見を言ってくれます。これも日頃のコミュニケーションのおかげと考えています。結果、『新しい団地みたいにきれいになったね。』『大変だったでしょ』・・・なんて言ってくれる人がいます。
TRCの担当者、施工会社の皆さん、修繕委員会の委員各位、皆様、無事工事が完成できたことに改めて感謝申し上げます。
ISO9001・品質マネジメントシステム お客様インタビュー 神奈川建物リサーチ・センター建物の「劣化修繕」用語集