当マンションは築40年を迎え建物寿命の折り返しに至りました。当然、修繕の課題は多く、その整理と検討のため前年に建物調査診断と長期修繕計画の作成をTRCさんにお願いし、その結果に基づいて外壁と鉄部の補修と塗装、併せて屋上防水工事を行いました。工事期間は約7ヶ月でしたが、施工会社・監理会社決定から竣工までは調査・仕様検討を含め11ヶ月を要しました。
今回、特に塗装の劣化が目立った外壁では、費用対効果を見ながら、TRCさんより提示していただいたさまざまなアイデアをもとに検討を重ね、長期修繕計画を維持することを前提としながら建物の特徴である凹凸塗装(スタッコ)を損なわず修繕を完成していただきました。TRCさんの技術力と監理に感謝しています。
同時に今回が第3回の大規模修繕工事でしたが、建物調査診断⇒長期修繕計画⇒大規模修繕工事の一連の流れをTRCさん一社にお願いしたことが良い結果になったと考えています。

当マンションは住宅・店舗の複合型であるため工事開始の前々年に住宅・店舗双方から有識者・経験者を募り、管理組合理事を加えた専門委員会を立ち上げ、建物調査診断・長期修繕計画の業者選考、大規模修繕工事の時期・内容・費用の検討、施工会社の選考などを行ってきました。検討や選考の経過は出来る限りオープンにして管理組合の広報誌などで住民に知らせました。
又、マンション建物と設備の老朽化について住民見学会を複数回開催し、実態を見てもらうことで修繕実施への理解をいただきました。又、工事にあたっては住民ならびに店舗と施工会社・監理会社との信頼関係が損なわれることのないよう、工事説明会だけでなく広報や個々の事案の対応で気を配ったつもりです。

住民に高齢者が多く、修繕中は足場とネットが通風の妨げになるため、昨今の異常気象・・・特に夏の猛暑には気を使いました。又、関連してエアコンの取り外しと復旧が円滑かつ迅速に行われるよう、施工会社に各戸の事情に応じた細かな配慮をお願いしました。
幸いなことに例年にない猛暑にも関わらず熱中症などの発生はなく、繰り返し襲来した台風についても施工会社さんの泊まり込みの努力もあり被害を受けずに済み、遅延なく無事竣工することが出来てホッとしています。
最後に、どのマンションでも同じですが、築年数を重ねるにつれ建物のみならず住民・管理組合、いずれも避けることの出来ない現実として高齢化して行きます。これを踏まえて、修繕の主体である管理組合が外部からの意見を柔軟に取り入れながら次のステップを進めて行くことが重要であると思いました。
ISO9001・品質マネジメントシステム お客様インタビュー 大阪建物リサーチ・センター 神奈川建物リサーチ・センター建物の「劣化修繕」用語集