今回は第4回目の大規模修繕工事になりました。2回目を平成7年、3回目を平成17年、4回目を平成27年実施で計画しましたが、第4回目は耐震補強工事の関係で平成30年実施になりました。前2回はいずれも私が修繕委員長を務めさせて頂き、建物調査、設計、監理をTRCさんにお願いしました。TRCさんは当マンションの過去のデータや資料が活用できるものと判断して、今回もお願いを致した次第です。
前2回の経験から、TRCさんの計画の進め方が分かっていましたので、担当者は変わりましたが問題無く順調に工事を進めることが出来たと思います。
別の設計事務所に依頼すれば「0」からのスタートになり、期間と多額の費用が見込まれます。今回もTRCさんにお願いし、大幅にコストダウンが計れたものと思っております。

管理組合の公募6名の委員による大規模修繕工事専門委員会を立上げました。
専門委員会で作成のスケジュールを基に、TRCさんが建物調査診断、住民アンケートを実施しました。
アンケートでは、築45年を経過した建物のサッシに関する改修希望が半数以上あり、TRC設計担当の方とで検討を行いました。TRCさんより、サッシ本来の機能に回復するにはサッシ本体の更新が最適、しかし、更新工事は国からの補助金が出るが、工事費はかなり高額になる見込みです。費用対効果を踏まえて更新か補修か検討することが望ましいとのアドバイスを頂きました。結果的には全面更新は断念し、228戸全サッシの戸車とクレセントの交換、ビートの交換で対応し、住民からの苦情も解消しました。
大規模修繕工事の付帯工事で、過去には、エントランスの大改修、地下駐車場の改修、廊下とバルコニーの手摺交換、玄関ドアの取替に多くの予算を組みました。TRCさんは過去の実績から、今回もその強みを十分に発揮され、私たちの希望に添った合理的な計画及びアドバイスをして頂き、工事は完成しました。大変感謝しております。

修繕役員には歴代の理事長経験者が4名おられ、理事会で問題になった案件を御理解して頂いていたので、全て順調に進めることが出来ました。今回は応募会社が、建築業界の震災復興やオリンピックの影響が少なからずある為か減少しており、選考に苦慮しました。
TRCさんの業界での情報や豊富な経験と適切なアドバイスを活かして業者選考を行いました。施工前に3者事前打合せ、毎月行なう3者定例会議は問題解決に有意義でした。ただ、残念だったことは工期が1ヶ月延びました。台風の影響なども少なからずあったかとは思いますが、工程の監理が少し甘かった様に感じます。今回は2月着工、7月完成の工期でしたので、暑い時期にエアコンが使用出来たことは、居住者の日常生活に影響なく喜ばれました。
特筆することは施工会社の作業員の皆さんが「おはようございます」「こんにちは」ときちんと挨拶が出来たことです。
居住者にも大変好評で工事期間中、気持ち良く過ごすことが出来ました。
最後に、TRCさんには大変お世話になりました。管理組合一同感謝を申し上げます。ありがとうございました。
ISO9001・品質マネジメントシステム お客様インタビュー 神奈川建物リサーチ・センター建物の「劣化修繕」用語集