東京建物リサーチ・センター(以下、TRC)の活用に関しては、前回第1回目の大規模修繕工事を行って頂いた経緯が有り当マンションの構造や状況なども知っていると言うことが第一の理由でした。また専門家ではない私たち大規模修繕メンバー(管理組合)には、建築や建設に関する知識は限界があり、最近の施工技術や材料相場などに関して、やはり現場を知る専門監理会社に任せたほうが、適切な予算管理も行えると考え、第2回の大規模修繕工事も調査診断、設計監理業務をお願いしました。 

先ずは理事会より大規模修繕委員会を発足し、大規模修繕工事に関する住民間の合意形成に関しては、TRCと打ち合わせを行い、作業スケジュールを策定しました。そして、その作業計画に基づき、総会における大規模修繕工事に対する大枠の予算取りを進めました。ここでは工事の必須作業項目と予算削減を条件とした追加作業項目を示し、居住者合意をえました。又、居住者に対しては、委員会議事録を配布し進行状況の報告なども行い、ご意見については委員会にて検討し居住者へ回答をしていきました。
そして施工会社の公募・選定を実施。ここが全体の費用を抑える要でもありました。ここでもTRCの助言もいただきながら無駄のない施工会社を選べたと思います。
その後は、施工会社による工事住民説明会を経て、大規模修繕工事内容を周知したうえで、工事着手。工事着工後は住民案内ボードへの掲示や、紙による戸別への工程スケジュール配布やデジタルツール(QRコード)を活用した携帯やPCでの広報活動をこまめに行い、居住者に工事が見える形で作業を進めていきました。

工事は、初夏の降雨の影響もあり、若干調整が必要な形になりましたが、結果的には大きな事故やトラブルもなく、無事第2回目の大規模修繕がほぼ予定通りに完了したことに満足しています。コンサルタント及び監理をTRCにお願いしたことは実際の修繕結果から見ても満足しています。工事完了に際した竣工後検査チェックに関しても、継続した厳しい目で見ていただき、また工事中における追加工事の修繕案や問題点も施工会社と協議調整もしっかりしていただき信頼できる監理会社であったと言えます。
大規模修繕工事を終えての感想としては、適切な資材費の管理や工程管理が行えたことで、全体費用が抑えられたことから、追加修繕項目も行え、居住者も満足していると思います。やはり他のマンションでの施工実績も経験・知識として持っているTRCの活用は今回の大規模修繕工事の成功の鍵であったと言えます。
ISO9001・品質マネジメントシステム お客様インタビュー 神奈川建物リサーチ・センター建物の「劣化修繕」用語集