当マンションでは、2007年の竣工から11年を経た一昨年初め、理事会の下に大規模修繕委員会を設置し第1回目の修繕計画に着手しました。
マンション内で建築に知見のある方を公募の上、委員会に入っていただき何度も協議を重ねた結果、建物診断・工事計画などの立案段階から施工会社選定支援等工事完了までの一連の専門技術的な実務に精通したコンサル会社を起用した「設計監理方式」を採用することにしました。
設計事務所の業者選定に当たっては、公募・プレゼン・ヒアリングを10社近くの会社と行いましたが、最終的に、実績、提案力、価格、社内体制等の評価項目を慎重に検討した結果、総合力に勝る東京建物リサーチ・センター(TRC)に決定しました。
工事を振り返って見て、TRCさんの技術力は期待通りの高さであったと大いに評価しています。 

大規模修繕工事では、マンションの資産価値の維持向上を前提に、出来るだけ多くの住民の皆様の要望を踏まえた工事内容の検討と予算の調整が大変重要です。
また、数年前から破損していた不具合箇所の復旧や沿岸地域特有の潮風による発錆対策も当初からの課題でした。
実際に工事がスタートしたところ、足場を利用したTRC建築士の監理者さんの厳格な調査のお陰で(当初の想定より建物の状態が良かったため)工事予算との差異を明確にしていただき、その余剰分を追加工事としてここ数年の懸案事項に回すことが出来ました。
施工会社への的確な指導と我々管理組合に寄り添った支援に大変満足しています。

まず、居住者の皆様には半年以上に亘る工事期間中、多大なご理解とご協力を頂き大変感謝しております。周辺を利用される皆様にもご不便、ご迷惑をお掛けしました。
そして、設計監理会社及び施工会社のご尽力により無事所期の目的を達成することが出来たこと、心からお礼申し上げます。
また、工事に関わる現場責任者をはじめとする皆様に大きな事故や怪我が無く無事終了出来、管理組合一同ホッとしていている所です。
最後になりましたが、引き続き、長期修繕計画の策定と来年から始まる定期検査も含め今後とも宜しくお願いいたします。
ISO9001・品質マネジメントシステム お客様インタビュー 神奈川建物リサーチ・センター建物の「劣化修繕」用語集