20年以上前、前理事会がTRC殿で建物診断を実施して頂きました。
その翌年、私が管理組合理事長となり建物診断内容の説明を受け、大規模修繕工事の設計業務、業者選定補助業務、現場監理を依頼しました。
当時の設計内容が適切であったこと、現場監理も施工業者と我々と連携し、非常に高品質に仕上がりました。
特に、工事が始まり詳細を調査する中で発見された、様々な課題に対して、施工業者と連携し、よく検討した案の提案、我々との打ち合わせの中で、さらなる改善案を提示して頂けるなど、非常に高品質で納得性のある修繕工事でした。
今回の大規模修繕工事においても、適切な設計、適切な業者選定を期待し、当マンションを熟知しているTRC殿にコンサルティング依頼しました。

期待通り、設計業務、業者選定業務の結果が上出来であったことから、高品質な現場監理も期待できると考え、TRC殿に現場監理もお願いし、満足しております。
技術もさることながら、今回、全体の設計・見積もりの結果、我々の予算を大幅に超えることが判明しました。その為、優先順位を見直し、今回の修繕では足場が必要な工事に特化する計画への変更に対して親身に対応して頂けたことを高く評価します。

工事着手までは、長期修繕委員会と管理組合でレビュー実施し、着工後は、長期修繕幹事会が、TRC殿と施工業者との打ち合わせに参加しました。
その中で、様々な変更提案があり、議論を重ね、費用の増減管理も適切に実施して頂き、非常に高品質で適正な価格で工事が無事、完了したことに感謝します。
少し余談になりますが、我々の体制を紹介します。
当マンションの管理組合の構造として従来は、毎年継続ではありませんが長期修繕委員会が年により発足、各階から1名参加(部屋号室の輪番制)、その年の理事長が長期修繕委員長となり、長期修繕委員会は、管理組合の内部組織の位置づけで毎年、全員交代のため、大規模な工事の事案は先送りの傾向であり、過去の経験を生かしにくい体制でした。
その後、2022年度に構造改革とし、長期修繕委員会が、管理組合の内部諮問組織である位置づけは同様、長期修繕委員は個人の都合で多少入れ替えはありますが、できるだけ毎年継続とし、長期修繕委員長も任期なしとすることを2022年度長期修繕委員会で合意し、2023総会で報告した。
今回の長期修繕委員会での議論の事前準備としては、長期修繕幹事会(長期修繕委員長、現旧管理組合理事長、有識者の5、6人の組織)を設定のうえ月2回以上の打ち合わせ、検討会を実施し長期修繕の原案作成(前例のない現実的な計画案作成できた)をもとに、検討案ができた段階にて長期修繕委員会で改めての検討・案の修正、管理組合への説明を行い、最終決定は総会となった。
大規模修繕工事が着工してからも定期、不定期の打ち合わせ・相談窓口などは、このような体制で実施した結果、今回の大規模修繕工事もさることながら、次の大規模修繕工事の計画を含めた長期修繕計画を立案ならびに修正し、更に短期的な修繕計画も立案、修正できる体制となり、住民からも評価されていると感じています。
最後に、TRC、施工業者、長期修繕委員会の皆様、新旧管理組合の皆様、幹事会の皆様、住民の皆様、当住宅の管理員に対しこの場を借りて、感謝申し上げます。
ISO9001・品質マネジメントシステム お客様インタビュー 神奈川建物リサーチ・センター建物の「劣化修繕」用語集